· 

草木染め クエン酸とアントシアニン色素について

 

草木染めで良く使われる

クエン酸は、柑橘類に多く

含まれている有機化合物

で、こんな形をしています。

 

                   -wikipediaより-

 

草木染めでクエン酸が良く

使われる理由は、酸性条件

で抽出される色素がある点、

そして安価で手に入り、安全

であるためです。

 

(食酢や酢酸が使用されること

もあります。)

 

代表的なのは、

常温クエン酸抽出染色法

 

鮮やかな花弁の色を、そのまま

抽出するとき、アルカリ条件や

熱を加えると変色してしまうため、

 

アントシアニン色素の構造を

変えずに抽出したいときにこの

技法が使われます。

 

例えば、椿。

 

常温クエン酸抽出を

すると、アントシアニン色素

の構造が変化しにくく、

このような鮮やかなピンク

に染めることができます。

 

     - インスタグラム @kazuburu4839 さん の椿染色 -

 

 

しかし、椿を加熱すると色素

の構造が変化して黄色味が

がかったような色に変化して

いきます (これは、レジンを

染めるための実験でした)

 

 

 

アントシアニン色素は

赤色だけを示すのではなく、

幅広い色をしていて、この

複雑なアントシアニン色素

から花色の多彩さが生み出

されています。

 

 

 

これは、紫キャベツから

アントシアニン色素を

抽出したのに各PHに調整した

ときの色見本です。グラデー

ションになっていて、すごく

綺麗です。。

 

 

下のグラフのように、

アントシアニンの構造が

PHによって変化している

のが分かります。

 

 

 

一方で、レモンのような

フラボノイド系の色素は、

熱に強いので加熱しても煮汁に

そのままの色が反映されやすい

です。

 

(ユズやミカンに含まれる色素

に加え、さらに別の構造を

したフラボノイドも入っていて

微妙にそれらと色が違いるそう。

ほんとに奥が深いですよね)

 

 

 

 

含まれている色素を調べる

ことで抽出しやすさや変色

しやすさを想像して

草木染めを世界の奥深さを

感じながら染めると、一層

楽しめると思います。

 

 

クエン酸は、100円ショップ

やドラッグストアなどどこ

 

でも手に入るので、常温

クエン酸抽出染色を気軽に

楽しんでいただけると思います。